現地時間22日にホワイトハウスで開かれた新型コロナ関連記者會見にて、米國のトランプ大統領は會見の前に移民受け入れ一時停止の大統領令に署名したと述べた。米CNNは生中継後、この命令により新たな永住権及び労働ビザの発給が一時停止する見通しと説明した。
上述した大統領令の実施に関する具體的な內容が正式発表されるまで、この措置が華人を含む集団にどのような影響を及ぼすかは不明だ。しかし米メディアは、これはトランプ政権の新たな責任転嫁と確信している。新型コロナウイルスという「目に見えない敵」に勝てなかったトランプ氏は、移民という「目に見える敵」に再び視線をそらすことを決定したというのだ。トランプ氏は目的について、米國人の雇用機會を守るためと述べた。英BBCは「トランプ氏の任期は月ベースのカウントダウンに入っている。移民反対政策は大統領選の勝利を支えたが、トランプ氏は同じ手を使おうとしているのだろうか」と伝えた。
米ワシントン?ポストは、「トランプ氏は新型コロナに勝てないが、移民に開戦することはできる。新型コロナとの戦いにおいて、トランプ氏は米國を壊滅的な敗北に導いている。米國の感染者(82萬人以上)と死者(4萬5000人以上)はどの國よりも多い」と伝えた。米民主黨全國委員會のトム?ペレス委員長は、スケープゴートを必要としているトランプ氏が、移民攻撃を『危機におけるPR戦略』にしていることを批判した。CNNは消息筋の話として、感染対策の不足に関する批判を受け、トランプ氏はこの大統領令の発表を急いできたと伝えた。
米CNBCによると、新型コロナ大流行中におけるトランプ氏の新たな発表は、直ちに批判を浴びた。調査によると、移民は米國の感染対策の前線に立っている。全米移民フォーラムのアリ?ヌーラニ會長はツイッターで、米國の醫療従事者に占める移民の割合は17%と投稿した。米國自由人権協會の関係者は聲明の中で、大統領令について「不幸にも、トランプ氏は命を救うのではなく、反移民を煽る傾向の方が強いようだ。しかし排外主義は公衆衛生の危機に対応する手段ではない」と批判した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2020年4月23日