中國の崔天凱駐米大使はワシントンで18日、CNNの番組「ファリード?ザカリアGPS」の司會者のザカリア氏のオンラインインタビューに応じた。中米関係、新型コロナウイルス感染癥、香港國安法、南中國海問題などの問題に関する質問について回答した。
中國が新型コロナを隠蔽していたという非難については、感染癥の発生當初はこの新種のウイルスに関する理解が淺く、これはウイルスを絶えず発見?理解し対応の改善に取り組むプロセスであると回答した。
ザカリア氏:新型コロナウイルス感染癥の流行後、米國及び世界各地の人々が中國に不信感を募らせています。地方と中央を問わず中國の政府は世界保健機関(WHO)に情報を隠しているという説があります。中國は現在も政府の厄介事を避けるため、新型コロナ関連の學術文書を審査しています。感染癥は全世界に影響を及ぼしましたが、これは中國側がより透明であるべきだったということではないのでしょうか。
崔大使:それは大きな誤解です。実際には感染癥の発生當初において、この新種のウイルス、その深刻さや感染経路についてはほぼ無知でした。全世界がこの新たな感染癥についてほとんど知りませんでした。そのためこれはウイルスを絶えず発見?理解し対応の改善に努めるプロセスです。このプロセスはまだ続いています。実際には當初より、つまり今年1月の最初の數日に、私たちはWHOに當時の「原因不明の肺炎」の一部の感染者を報告していました。當時はまだこの新型ウイルスをいかに定義するかが不明でした。數日後、私たちの理解がやや深まり、WHO及び各國とウイルスの遺伝子配列を共有しました。中米両國の疾病予防管理センターは1月4日の段階で、この新型ウイルスについて意思疎通していました。
これは世界の協力を絶えず強化し、認識を深め、各國間の連攜と対応を拡大するプロセスです。WHOは2月中旬に中國に専門家を派遣しました。今年5月に開かれたWHO総會において、中國とその他の140數カ國は感染対策の國際協力を強化する決議を採択しました。中國の指導者は、中國側はWHOへの資金援助を大幅に拡大すると宣言しました。もちろん、一部の國は當時すでにWHO脫退を検討しておりましたが、私たちは支持を強化しました。感染は現在も拡大中です。私たちはWHO及び各國の科學者と科學研究、科學技術協力を展開しています。これはウイルスの発生源を追い、その感染経路に関する理解を深め、感染拡大を抑制し、患者を治療し、ワクチンを研究開発する方法を研究するためです。私たちにはまだ多くの仕事が殘されています。これこそが事実です。タイムラインは非常にはっきりしています。
ザカリア氏:しかし大使、AP通信などのメディアの報道によると、中國側は1月中旬に北京で開かれた會議で同ウイルスの感染力が強いことを確認していましたが、全世界に伝えたのは1週間後です。他國にとって、1週間の待機時間は余りにも長過ぎます。
崔大使:私たちが最も早くWHOに感染癥を報告したのは1月3日で、あなたが言及した會議よりずっと前です。
ザカリア氏:しかし中國は當時、感染癥がウイルスによるもので、呼吸器を通じ感染拡大するといった情報を提供していませんでした。
崔大使:當時はまだ感染流行の初期で、この新型ウイルスについて何かを知っている人はほとんどいませんでした。私たちは當時研究と理解に努め、進展があり次第世界と情報を共有しました。「ランセット」などの科學誌をご覧になるべきでしょう。これらの刊行物は1月の時點で多くの中國の科學者及び保健専門家の論文を掲載しており、他國に先駆けていました。
?中國網日本語版(チャイナネット)?2020年7月22日