現地時間20日、ドイツのシュレーダー前首相はインタビューの中で、ヨーロッパと中國の対話と協力を呼びかけるとともに、ヨーロッパの中國に対する強硬な態度と制裁の実施に反対を示しました。
シュレーダー氏は同日、個人で配信するポッドキャストの中で、ドイツの一部政治家の中國への態度を「幼稚だ」と批判しました。
同氏は「彼らは國際政治の舞臺で中國に対して『道徳的な説教スタイル』の外交政策をとってはならない」とし、さらに「ヨーロッパは中國に対していかなる制裁も加えてはならない。なぜなら、世界の経済発展のエンジンとしての重要性が中國にあることは自明であり、これが今後さらに強化されていくからだ。中國に対する強硬な姿勢は深刻な結果を招く、百害あって一利なしの行いだ」との考えを強調しました。
同氏はまた「新たな同盟をつくる必要があるとは思わない。なぜなら、各側の政治的利益が異なり、合意に達することが困難だからだ。また、特定の一國または二國を敵視し、対話ではなく対立することは誰にとってもメリットがない。今日の世界は、難民問題やテロリズム、新型コロナウイルスのパンデミック、気候変動などの重大な試練に直面している。いずれも全世界の協力が必要なことである。これはその國の政治體制とは関係がない」と示しました。
「中國國際放送局日本語版」2021年5月22日