2012年11月29日、習近平総書記は「復興の道」展を見學した際に、中華民族の偉大な復興という中國の夢の実現を初めて打ち出した。それから9年間、黨の指導の下、中國の諸事業は全面的な発展を遂げ、科學技術イノベーションの成果が數多く生み出され、人々の暮らしが大きく向上し、環境ガバナンスが大きく改善された。新時代に入った中國は、全ての貧困人口が貧困から脫卻したという奇跡をつくり出しただけでなく、小康社會を全面的に完成させた。「立ち上がる」段階から「豊かになる」段階までの大きな飛躍を遂げた中國の人々は、中國の夢の実現に向けてまい進している。
「ハイブリッド米の父」と呼ばれた故袁隆平氏(左から2人目)は収穫量の高いスーパーハイブリッド水稲の育成に一生をささげ、中國と世界の食糧供給問題の解決のために卓越した貢獻を果たした(新華社)
科學技術革新の「黃金時代」
火星探査車「祝融號」を搭載した探査機「天問1號」が今年5月15日、火星への著陸に成功した。中國は火星著陸に成功した2番目の國となった。
これは、中國の科學技術ハイライトの一つにすぎない。12年11月に開催された第18回黨大會以降、重要な科學技術の成果が次々と生み出された。世界最大の単口徑電波望遠鏡「天眼」が完成し、月探査機「嫦娥5號」が月の土壌サンプルを持ち帰り、量子科學実験衛星「墨子號」が人類史上初の量子通信を実現した。また、中國が獨自に研究開発した全地球衛星測位システム「北斗」の配備が完了し、スーパーコンピューター「神威?太湖之光」が世界スパコンランキングの上位に入り、國産大型旅客機「C919」が初飛行に成功した。
これらの成果は、勤勉な科學技術者の努力のたまものだ。その中には多くの中國共産黨員の姿がある。習近平國家主席は19年9月17日、主席令に署名し、當時90歳の黨員の孫家棟氏に「共和國勲章」を授與、宇宙事業への貢獻を表彰した。「北斗」と月探査プロジェクトの総設計士だった孫氏は、宇宙事業の発展のために一生を盡くしたいと感慨深げに話した。
孫氏の他に、香港?珠海?澳門(マカオ)を結ぶ港珠澳大橋人工島?海底トンネルプロジェクトの林鳴チーフエンジニア、高速鉄道車両「復興號」の梁建英総設計士、國産大型旅客機「C919」の韓克岑副総設計士ら黨員たちは、プロジェクトの先頭に立っただけでなく、勤勉に働き、無私に貢獻した模範でもある。彼らは科學研究チームを率いて次々と難関を突破してきた。
16年5月に開かれた全國科學技術革新大會で習総書記は、「科學技術が興れば民族が興り、科學技術が強ければ國も強くなる」と述べ、中國を「世界の科學技術強國、主要な科學研究の中心地、イノベーションの重要な地」にするよう呼び掛けた。第18回黨大會以降、中國の科學技術関係予算が持続的に増加した。昨年の研究開発費(R&D)は2兆4426億元で、世界2位にランクインし、科學技術進歩の寄與度は60?2%に達した。世界知的所有権機関(WIPO)の統計によると、19年の中國の國際特許出願件數は世界一だ。中國科學院の白春禮院長は、「科學技術の成果が次々と生み出されたのは、重點分野での長期にわたる研究開発のたまものであり、政策による導きと奨勵を強化し、科學技術イノベーションへの資金投入を増やした結果でもある」と語った。
科學技術イノベーションの「黃金時代」の到來に伴い、中國の科學技術力は世界の最先端に追い付き、追い越すとともに、人類の科學技術の進歩も大いに促している。