米コロンビア大學?持続可能な発展センター長を務めるジェフリー?サックス教授はCNNを通じて22日、新型コロナウイルス感染癥の悲劇はかなりの程度は回避できたはずなのに、分裂の文化や無秩序な対応によって、米國史上最も致命的な感染拡大となったと指摘する文章を発表しました。
米ジョンス?ホプキンス大學発表の統計によれば、米國における新型コロナウイルス感染による死者は米國東部時間の20日時點で約67萬5000人に達しました。この死者數は1918年に発生したインフルエンザによる死者數を超え、また、第一次?第二次世界大戦や朝鮮戦爭、ベトナム戦爭、灣岸戦爭、アフガニスタン戦爭における米軍戦死者の合計を超えています。
サックス教授は「大多數の感染者は本來ならば死なずにすんだ。しかし米國の政治や経済、個人レベルの分裂の文化によって、命ではなく死がもたらされた。米國は感染拡大に対して、秩序正しく救命措置を取るどころか、最初から混亂していた」と指摘しました。
サックス教授はさらに、「事実が証明したように、米國は非常に奇怪な自由観を持っている。すなわち、他人の自由を傷つけ、貧しい人々や一線の労働者を危険な境遇に置く自由、そして間違った情報を伝える自由である。簡単に言えば、責任を伴わない自由である」と指摘しました。サックス教授はさらに、「この種の身勝手さには驚いてしまう」、「これらの事実は、分裂した私たちの文化の二つの面を反映している。すなわち自由を名目にして責任を負わない共和黨のイデオロギーと、長期にわたる低品質な公共教育を原因とする虛偽情報の広がりの文化である」と論じました。
さらに憂慮すべきことは、米國では今も感染が急速に拡大しており、終息する気配のないことです。米國疾病予防管理センター(CDC)による21日発表のデータによれば、米國では9月20日、新型コロナ感染癥による1334人の死亡が報告されました。7日間平均の死者は今年3月以降で最も多い1533人でした。
「中國國際放送局日本語版」2021年9月25日