◆産業計畫、3つの「結合」を維持
日本経済の発展は文化産業の活況を促したが、同産業の健全な発展にはマクロレベルの合理的計畫と政策的指導、そして業界におけるミクロレベルの繊細な取り組みが不可欠だ。これに関して、日本から學ぶべきことは多い。
1、文化産業の発展において、伝統と現代の結合を維持
日本は高度現代化を実現すると同時に、多くの伝統文化を殘し、かつ伝統と現代を結合することに成功した。これは日本を訪れたことのある多くの中國人が感嘆する點だ。この結合は文化産業においてよく表れている。相撲、歌舞伎、能、和服、書道等の伝統文化は、テレビや出版等の現代化された手段により、現代の日本社會で新たな生命力を獲得している。また日本の伝統的な思想、風俗習慣、歴史と郷土文化も、各種の文化製品に豊かな彩りを添えている。この「結合発展」による文化産業により、日本は現代化の歩みにおいて自國の伝統を殘すことに成功し、現代化が西洋化とは限らないことを証明した。
2、対外的な「ソフトパワー」、自國と世界の結合
日本は対外的なイメージを形成し、「ソフトパワー」の強化に取り組んだ過程において、自國と世界の効果的な結合を実現した。文化製品によく表れている日本らしさを留め、外國人もこれらの製品を受け入れている。文化製品は自動車や家電といった物質的な製品とは異なり、その國らしさを備えていなければ、國際市場で十分な競爭力を確保することができない。これは日本の経験が証明したことだ。米國企業は日本製品とよく似たエアコンやテレビを生産できるが、宮崎駿のアニメのような作品は作れない。逆に言えば、日本もディズニーのようなアニメを作ることはできない。文化産業強國が持つ、新の意味での國際競爭力を備える文化製品は、他國には作れないものばかりだ。日本が國際市場向けの文化製品を作る際に、ある流行に迎合するような意図はない。ただ自國らしさを貫くという前提のもと、外國人の共感を模索するのだ。