■部品面の優位を失う
テレビ市場の競爭は資源の全面競爭だ。薄型テレビは初期は日系企業が搭載チップ、パネルなどのコア技術で優位にあったうえ、ブランドの評判も加わり、中國企業はずっと追いつけなかった。だが近年では、日系企業自體の優位が弱まり続けている。例えばソニーはチップ技術で優位にあるが、スマートテレビチップ市場での業績はぱっとしない。スマートテレビチップの二大陣営は現在インテルとARMだ。インテルはチップの構成、製造、組み合わせの全てを掌握している。ソニー、サムスン、LG、シャープなど大手メーカーのスマートテレビは例外なくインテルのテレビチップを採用している。かつて腳光を浴びたプラズマテレビは液晶テレビの時代では自ずと優勢にない。業績が最も良いシャープでも4K、OLEDなどの製品への取り組みは大きくない。沈滯した日系企業と比べ、中國や韓國の企業は部品事業で素早い動きに出ている。中國企業TCLはすでにパネル事業を立ち上げ、創維なども出資を通じて部品面の優勢を保っている。