李克強総理は10月11日にタイを訪問した際に、インラック首相とバンコクで「中國?タイ関係発展長期計畫」を発表した。その內容によると、中國側はノンカイ―パーチー間の高速鉄道建設に參加する意向があり、タイは農産物を一部のプロジェクト費用に充てることになる。
両氏は同日、「中國?タイ政府のタイ鉄道インフラ発展とタイ農産物交換の政府間協力プロジェクトに関する覚書?備忘録」に署名し、12日に中國高速鉄道展の開幕式に出席した。この提攜方式はメディアによって、「高速鉄道と米を交換する」と比喩された。専門家は、「本件は中國の鉄道の海外進出を示し、またアジア橫斷鉄道計畫の実施を推進する。これは中國の対外貿易の発展およびASEANとの協力強化にとって、重要な意義を持つ」と指摘した。
インラック首相は初めて訪中した際に、高速鉄道を両國で共同発展させる構想を示した。備忘録の署名後、タイはASEANの中でベトナムおよびラオスに続く、中國とアジア橫斷鉄道を共同建設する新たなパートナーになった。「高速鉄道外交」は深い影響をもたらし、中國はこれにより東南アジアの新たな局面を切り開くことができる。
コア技術
高速鉄道をタイに輸出、その原動力とは
李総理はインラック首相に対して、「中國の高速鉄道は技術が先進的で、安全で信頼性が高く、コスト面で競爭力を持つため、協力を強化していきたい」と述べた。バンコクとチェンマイを結ぶ高速鉄道を建設した場合、両都市の678キロの移動時間が、これまでの11時間から3時間に短縮される。
高速鉄道の実用化は日本で始まった。日本は1964年の時點で全長515キロ、時速210キロの東海道新幹線を開通させた。フランスやドイツもその後発展し、高速鉄道の技術強國になった。中國の高速鉄道の時代は、2008年8月の北京―天津都市間高速鉄道の開通に始まる。2012年末までに中國高速鉄道運営距離は9356キロに達し、6回の速度上昇を経て、運営速度は最高で時速350キロに達し、日本とフランスを抜き世界一になった。中國は現在、時速250キロ、350キロ、およびそれ以上の速度を実現する設計および施工?設備製造?システム集約?運営管理など、高速鉄道の全技術を把握している。