中國(guó)人民銀行（中央銀行）が11日に発表したデータによると、今年上半期には人民元建て預(yù)金が18兆8200億元（1元は約20.4円）が増加し、前年同期比4兆7700萬(wàn)元増えた。このうち居住者の預(yù)金が10兆3300億元増加、非金融企業(yè)は5兆3千億元増加、財(cái)政的預(yù)金は5061億元増加、非銀行業(yè)金融機(jī)関は9513億元増加した。6月の人民元建て預(yù)金は4兆8300億元増加し、前年同期比9741億元増えた。

上半期の居住者の人民元建て預(yù)金が10兆3300億元増加したのは、どういうことか。これは上半期には1日あたり約571億元が銀行に預(yù)けられたことを意味する。

縦方向に見(jiàn)ると、居住者の預(yù)金は2021年上半期は7兆4500億元増、20年上半期は8兆3300億元増、19年上半期は6兆8200億元増、18年上半期は4兆2600億元増だった。これはつまり、22年上半期に増加した居住者預(yù)金はここ數(shù)年の同期で最高だったということだ。

中國(guó)人がより貯蓄志向になったことの背景は

招聯(lián)金融の董希淼首席研究員によると、居住者預(yù)金の大幅増加や貯蓄意識(shí)の高まりの原因は多岐にわたり、短期的な影響もあれば長(zhǎng)期的な要因もあるという。

董氏は、「短期的な要因を見(jiàn)ると、主に新型コロナウイルス感染癥がもたらした打撃がある。今年３月以降、中國(guó)では引き続き各地で感染癥が散発的に発生し、一部の企業(yè)は正常な生産経営活動(dòng)を続けることが難しくなり、不安定要因と不確実要因が増大した。このため居住者の間で予防策としての貯金という動(dòng)機(jī)が強(qiáng)まった」と指摘した。

董氏は、「これと同時(shí)に、年初以來(lái)の國(guó)際金融市場(chǎng)の動(dòng)揺の影響を受けて、中國(guó)の資本市場(chǎng)の変動(dòng)が激しくなり、株式とファンドの収益が明らかに減少し、特に銀行の資産運(yùn)用商品の価格がその純資産価値を下回るようになり、居住者のリスク選好がさらに低下し、こうして資金の一部が再び預(yù)金に流れることになった」と続けた。

また董氏は、「消費(fèi)の中心を擔(dān)う若年層は、収入の面で優(yōu)位性を備えるだけでなく、親と子どもの面倒を見(jiàn)なければならないといった生活の圧力にも直面する。居住者は將來(lái)の収入と支出に対して不確実性が増大するとの予想が居住者の予防意識(shí)と貯蓄意識(shí)を目に見(jiàn)えて高めた。このほか、不動(dòng)産市場(chǎng)の調(diào)整?コントロールの度合いが強(qiáng)まり、居住者の住宅消費(fèi)意欲が引き続き振るわないことから、住宅消費(fèi)支出が減少し、その一部が居住者の預(yù)金になったということもある」との見(jiàn)方を示した。（編集KS）

「人民網(wǎng)日本語(yǔ)版」2022年7月17日