月探査衛星「嫦娥2號」は9月21日現在、太陽-地球ラグランジュ點(L2)の周りを周回する軌道上を27日間にわたって安定的に運行している。「嫦娥2號」は先日、地球から172萬キロメートル離れた地點から科學観測データを転送することに初めて成功した。人民日報が22日に報じた。
月探査プロジェクトの副総指揮を務める劉東奎氏は「嫦娥2號は予定されていた任務を全て完了しただけでなく、追加任務も達成した。非常にすばらしい成果をあげたと言える」と述べる。
「嫦娥2號」はこれまでに、「嫦娥3號」が月面著陸を予定している月面虹灣地區の高解像度畫像を取得したほか、直接見ることができない月の裏側でメインエンジンを利用した自主的な軌道制御技術を検証、「嫦娥3號」の月面軟著陸に向けた技術的検証を行い、基礎を固めた。このほか、予定任務と追加試験を通じて、世界で初めて解像度7メートル以下の全月面寫真を取得することにも成功した。
「嫦娥3號」の各試験は順調に行われており、2013年に打ち上げが行われる見込み。(編集SN)
「人民網日本語版」2011年9月22日