11月12日、スクエア?キロメートル?アレイ(SKA)エリアセンターの試作機を紹介する上海天文臺の安濤研究員
中國科學技術部と中國科學院の支援のもとで、中國人科學者は世界初のスクエア?キロメートル?アレイ(集光面積1平方キロメートル電波望遠鏡、SKA)エリアセンターの試作機を研究開発した。國際大科學プロジェクトのSKAは世界十數カ國の共同出資で建造される、世界最大口徑の総合電波望遠鏡である。最新計畫では2021年に建造を開始し、中國は発起國の1つ。
次世代の牽引的役割を擔う電波天文観測施設として、SKAは世界クラスの科學研究成果を育むという使命を擔うだけでなく、世界にいまだかつてない特大データ量も生む。SKAの全規模の10%の比率で建造した第一段階でも、科學プロセッサに必要な計算能力は中國のスーパーコンピュータ「天河2號」の8倍、「神威?太湖之光」の3倍に相當する。これほど巨大なデータを科學者が使用するには高度分析と加工が必要で、これらの作業は複數の大陸に分布するエリアデータセンターの協力により実現する。
試作機は計算、保存、通信の3大ジャンルで革新的飛躍を遂げた。計算においては新型のデータアイランド?アーキテクチャを採用し、全データセンターを複數のエリア、またはサブデータセンターに分け、単獨でデータ処理を行うだけでなく、必要性に応じて資源を柔軟に組み合わせ、SKAの多任務を実行し、並行処理というニーズを満たすことができる。そのほか、中國のSKAエリアセンターの試作機は國産ARMプロセッサを初めて使用し、基準テストでARMサーバーの全體的な性能は良好であることが証明された。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2019年11月13日