宇宙飛行士3人が有人宇宙船「神舟12號」で出征し、宇宙ステーションのコアモジュールに入ってから28日で11日目となる。宇宙飛行士のほか、今回はランやナルコユリなどの「不思議」な種が旅立った。

　耕作を重視する中國人は、宇宙栽培の神秘を探り続けている。科學(xué)者たちは1987年より、稲、トウモロコシ、小麥、紅景天、鉄皮石斛、五味子などの多くの種を宇宙に送り込んでいる。

　中國農(nóng)業(yè)大學(xué)草業(yè)科學(xué)?技術(shù)學(xué)院の張?zhí)N薇教授は、科技日報のインタビューで「中國が1987年に初めて稲などの農(nóng)作物の種を帰還衛(wèi)星に載せてから34年が経過する。研究と実踐は何度も、宇宙船搭載の宇宙変異誘発技術(shù)が農(nóng)作物の新たな生殖質(zhì)を開発し、新たな遺伝子と品種を作る効果的な技術(shù)手段であることを証明している」と述べた。

　宇宙育種は宇宙変異誘発育種とも呼ばれる。帰還衛(wèi)星などの宇宙船により、動植物の微生物胚原形質(zhì)を地球外空間に送り変異を誘発させ、帰還後に地上で新品種を育成する育種技術(shù)だ。

　張氏は「宇宙船のほぼすべてに種が載せられた。今回の神舟12號もそうで、その多くが生産?生活の重要な意義を持つ種だ。宇宙船に載せることで変異を引き起こし、地球に戻ってから有益な変異を選び、新品種を育成することが狙いだ」と説明した。

　中國農(nóng)業(yè)科學(xué)院、中國農(nóng)業(yè)大學(xué)などの14機(jī)関は、宇宙育種の遺伝資源の革新、宇宙育種技術(shù)の成果の転化、その産業(yè)化の発展の促進(jìn)を目的とし、2018年に宇宙育種産業(yè)革新連盟を発足させた。

　張氏は、「2018年までに、宇宙変異誘発育種技術(shù)を利用し42の省級?國家級の稲の品種を作った。うち2006年の育種衛(wèi)星?実踐8號の積載規(guī)模が最大で、食糧、綿、油、野菜など9大類?2000點余りの約215キロの農(nóng)作物の種と菌種が積載された。宇宙育種はすでに省級以上の優(yōu)秀遺伝資源を持つ約200の新品種を育成している。例えば、実踐8號や嫦娥5號など打ち上げでは稲の種が載せられ、その後一連の稲高品質(zhì)三系及び矮莖などの遺伝資源が開発された」と話した。

「中國網(wǎng)日本語版（チャイナネット）」2021年6月29日