臺灣のあるメディアは、近く著任する日本の丹羽宇一郎?新駐中國大使が26日に東京での記者會見で「1972年の日中共同聲明の『臺灣は中國の領土の不可分の一部である』との主張について、『理解し、尊重する』だけで、直接承認したことはないというのが日本の立場だ。今後も同様の姿勢を堅持する」と述べたと報じた。
■臺灣メディアの報道は事実と異なる
この報道は一時、中國メディアの注目を集めた。人民網の記者も同日、記者會見會場にいた。現場での記録では、実際のやりとりは次のようなものだった。
臺灣「自由時報」紙記者:1972年の「中日共同聲明」には「日本政府は臺灣が中國の領土の不可分の一部であるという中國政府の立場を理解し、尊重する」とある。これについて大使の見解は?
丹羽大使:1972年の日中共同聲明は日中両國間の最初の政治文書だ。「日本國政府は、中華人民共和國政府が中國の唯一の合法政府であることを承認する」「中國政府は、臺灣が中國の領土の不可分の一部であることを重ねて表明する。日本國政府は、この中國政府の立場を十分理解し、尊重する」などがその重要な內容だ。これに続く3つの政治文書は、1978年に福田赳夫首相が障?小平氏を日本に招待した際に調印された日中平和友好條約、1998年に小渕首相が江沢民主席を日本に招待した際に発表された日中共同宣言、2008年に福田康夫首相が胡錦濤主席を日本に招待した際に調印された「戦略的互恵関係」の包括的推進に関する日中共同聲明----だ。今年5月に溫家寶総理が訪日し、両國の戦略的互恵関係を一層推進する方針を表明した。明日7月27日、日中雙方は東中國海のガス田開発について局長級協議を行う。1972年の日中共同聲明はすべての基礎だ。日本と臺灣との間には経済交流関係がある。私は臺灣に多くの友人がおり、もし機會があれば、このチャンネルを利用したい。つまり、今後も1972年の日中共同聲明の精神を尊重していくということだ。
「人民網日本語版」2010年7月29日