子どもの送り迎えに車を使わない
東京では、子どもの登下校に親が車で送り迎えすることはないといってよい。小?中學生であれば、一人で登下校するため、親の送り迎えは必要ない。そのため、東京の小?中學校の校門の前の道が、車で大渋滯すると言った現象はまずあり得ない。もちろんだが、これは治安や、教育の機會均等といった社會の構図の違いによるものが大きい。中國でも1960~1970年代には、小學生が列をなして集団登下校するといった様子が見られたが、日本では今でもその習慣が根付いている。子どもの登下校の時間帯になると、學校付近の交差點では、住民ボランティア(高齢者が多い)が、道を渡る小學生の誘導をするなど、こどもの安全を見守っている。幼稚園児はどちらかの親が必ず送 り迎えしなければならない。だが子どもの送り迎えに車を使うことを幼稚園側が禁じている。
出勤に公共交通機関を使う
公務員にしろ、會社員にしろ、日本のサラリーマンであれば、10人に9人以上が、電車や地下鉄に乗って出勤していると答えるだろう。東京では車で出勤する人はまれで、これは東京の公共交通機関、特に鉄道が非常に発達していることを意味している。東京の鉄道旅客輸送量は、すべての80%をカバーしていると言われる。また、東京23區內における公共交通機関の旅客輸送量は70%をカバーしており、世界で最高とされている。
鉄道は時間に正確で無駄がない。都民が外出する際、どの方角に向かう予定であっても、まず駅に向かう。必ず家から歩いて十數分以內のところに駅があるからだ。そのため、東京郊外あるいは東京周辺の県に住む人は、都內までの出勤手段として鉄道を使う。これにより、道路交通渋滯はかなり軽減されるはずである。都內に出勤するのに車を使うのはもったいないと思われがちである。なぜなら、勤務先が駐車場を無償で用意してくれることはないからだ。交通に対する社會的な取り決めは、ほぼ完璧なものになっている。
クラクションは滅多に鳴らさない