その時、私は額に3D用のメガネを載せていた。娘は私に代わって中國からですと答えた。そして、司會者が言った言葉を私に通訳してくれた。「みなさん、遠く中國からいらしてくださったお客様です。ようこそ!」満場は大きな拍手で包まれた。私には少なくともその場にいた3/4の日本人の拍手が聞こえた。日本で、私のような見ず知らずの中國人に対してこの歓迎振りに、私はお辭儀したいほどうれしかった。
続いて、あの背の高い西洋人が手を挙げて英語でロンドンからと言ったが、周囲の日本人の反応は私の時ほどではなかった。
シュワルツネッガーのターミネーターロボットのそばを通りながら、深く考えていた。どうして恨み続ける人がいて、友好を進めようと努力する人がいるのだろう。1972年の周恩來総理と田中角栄のように。