文=中川幸司
(パート1からの続き)
続いて、企業(yè)の動(dòng)機(jī)(Motivation)と実行可能性(Resource and Capability)を観察します。
これは先程も述べたように、日本の大企業(yè)しかり、中小企業(yè)しかり、これまで対外FDIを経営効率化の観點(diǎn)から検討してきたことはあるでしょう。そして、一部の産業(yè)セクターかつ大企業(yè)(の経営チーム)だけが311を「きっかけ」とした訳です(例:生産拠點(diǎn)が倒壊したから???、リスク分散経営を進(jìn)めるために???)。
僕は多くの日本企業(yè)は、動(dòng)機(jī)はあったかもしれませんが、対外FDIの実行可能性は311前も、311後も低かったと捉えています。これの主たる要因は、「人材グローバル化」に対して未対応であるからです。企業(yè)資源のうちの重要なもののひとつは、「人的資源」です(ちなみにですが???巷のトピックとして、企業(yè)はヒトモノカネではなくて、ヒトヒトヒトなどという論調(diào)をたまに見かけますが、これは非常に近視眼的で、経営分析の客観性を失わせる危険な発想です。ヒトは人間であるがゆえに、愛著もわき、感情移入もしてしまいますが、だからといって、すべての企業(yè)資源をヒトに結(jié)びつけてしまっては、すべての経営判斷がサイコロを投げるようなものになってしまいます。もちろん、経営者は、個(gè)人としては人情味があって良いのですが、経営を語る時(shí)にヒトヒトヒトと表現(xiàn)するのは誤解を與える見解ですので注意しましょう。)。この人的資源は短期的に育成するのが困難で、とりわけ日本人は文化的に外國を外國とみなして、社會(huì)文化としては取り入れる能力をもっているものの、個(gè)人としては噛み砕くのに時(shí)間がかかる、いわゆる「島國精神」を持ち続けているといわれますね。ですから、「人材グローバル化」を311が発生したからといって短期間で達(dá)成するのは非常に困難で、とりわけ中小企業(yè)が「人材グローバル化」をする実行可能性は極めて低いと思われます。
ですから、日本企業(yè)は311があろうとも、決して対外FDIを一気に増加させるような事にはならなかったわけです。311はひとつのタイミングではありましたが、各企業(yè)にそもそもの動(dòng)機(jī)と実行可能性が備わっていなかったということになります。
おそらく、さきほどの、チャイナネットさんの記事を挙げましたが、殘念ながらアジア各國がそれほどの「超ウェルカム狀態(tài)」誘致熱をあげたとしても、日本の企業(yè)は総じて見れば対外FDIにそれほど積極的でないと思います。