東日本大震災のときに多くの中國研修生を救い、身代わりとなった義士、佐藤充さんも女川町の人だ。
當時の佐藤充さんは佐藤水産株式會社の専務だった。3月11日に震災が発生したとき、佐藤充さんは20名の中國研修生を高臺に避難させたが、不幸にも自分は津波にのみ込まれてしまった。享年55歳。
中國では、佐藤充さんが身代わりになって研修生を救ったことを中日友好の象徴ととらえ、メディアで大きく報じられた。溫家寶総理が日本の被災地を訪問した際も、佐藤さんの義挙を賛美した。
今回の女川町での取材でも、佐藤充さんの死を心から惜しむ聲をよく聞いた。一か月前に女川町町長に當選したばかりの須藤善明氏もその一人だ。わずか39歳の町長は、第一印象も若々しく精力的な感じだ。