日本政府は2010年10月、情報収集衛星のうち、レーダー衛星の2號機が故障し、復舊は難しいと発表した。また、1號機も07年3月に故障し、運用できなくなった。日本の上空にはすでに正常に作業できるレーダー衛星がなくなり、衛星情報収集システムが崩壊寸前にあった。
この現狀を打開しようと日本政府は2014年までに3機のレーダー衛星打ち上げを決定、3號機が昨年12月12日に打ち上げられ、すでに故障した1號機の代わりに運用されている。計畫では、4號機が今年打ち上げられる予定。もう1機の「予備衛星」も製造を急いでいる。
4號機の打ち上げが成功すれば、4機一體の次世代グローバル監視ネットワークが完成する。日本政府の目標は光學衛星2機とレーダー衛星2機からなる「4機一體」のグローバル監視ネットワークを構築することで、光學衛星1機とレーダー衛星1機を一組として、2組の體制で情報収集をすること。光學衛星の分解能は高いが、日中の天気の良い狀況でしか撮影できない。レーダー衛星は分解能は低いが夜間および悪天候でも畫像取得ができる。2機1組であれば、どんな狀況でも地球のどの場所に対しても毎日少なくとも一回は偵察?監視が可能となる。
昨年9月23日、日本は情報収集衛星「光學4號機」の打ち上げに成功、設計壽命を超えた光學2號機の代わりとして運用されている。4號機は日本の第3世代偵察衛星で、分解能は0.6メートルに達し、世界最高分解能を誇る衛星。次世代光學衛星の導入で日本の衛星情報収集システムはより整備され、機能がより強大に、情報取得の質がより高まった。
昨年打ち上げに成功したレーダー3號機は7機目の偵察衛星で、3號機は主に北東アジアの軍事施設を監視し、夜間及び悪天候でも地上の物體を撮影可能で、直徑1メートル以上の物體のほか自動車のナンバーまで識別できる。
日本が獨自の衛星開発に力を入れるのは軍事目的であることは明らかで、光學衛星とレーダー衛星の1組で、実踐ニーズにも応える。光學衛星は天候狀況の影響を受けやすいが、レーダー衛星は天候に影響されず、木の葉や偽裝網などを透視し、掩體下の物體もはっきり見える。
理論的には日本の「衛星情報システム」は全世界を監視する能力があるが、実際は本土を中心とする北東アジア地域を重點的に観測している。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2012年3月5日