円高後、日本は米國で大規模な投資を実施している。コロンビア映畫やロックフェラーセンターなどの買収は、人々によく知られている。しかし日本は當時、なぜ米國資産の購入を選択したのだろうか。有名なノンフィクション作家のマイケル?ルイス氏は「Pacific Rift」の中で、その興味深い內幕について明かした。英フィナンシャル?タイムズの中國語版ウェブサイトが伝えた。
海外拡張のためだろうか。日本のデベロッパーは製造メーカー(ソニーなど)のように海外市場を求める必要はなく、その主な顧客は日本國內にいる。1986年までに、日本人は米國の大規模な不動産を購入したことがなかった。三井は1986年に6億1000萬ドルを投じ、エクソンビルを購入した。三井はその後、25%の資産を海外に配置すると表明した。三井の當時の資産総額は3兆1000億円(約250億ドル)で、そのうち海外資産が約10%を占めていた。つまり上述した目標を実現するためには、さらに海外で30億ドルの資産を増やす必要があった。しかし三井の海外投資は常に赤字を計上していた。赤字になると知りながら、なぜ海外での投資を続けようとうするのだろうか。米國人にとって、これはまさに神風特攻隊のような自殺行為だ。
これは円高によるものだろうか。それも違うはずだ。日本人は円高が続くと予想し、手がけるべきは長期投資のはずだったが、なぜ短期間內にせっせと金を使い果たそうとしたのだろうか。
日本の企業內で株主に発言権はなく、管理層のやりたい放題になっている。三菱がロックフェラーセンターを買収すると、その株価は60%暴落した。しかし人々が耳にしたのは株主の恨み事ではなく、競合他社の嘲笑だけだった。
それでは三菱や三井といった不動産會社は、なぜ米國に來てロックフェラーセンターを買収しようとしたのか。