第72回國連総會が閉幕に近づくなか、米日韓首脳會談が會期中の別の見どころになっている。米國のトランプ大統領、日本の安倍晉三首相、韓國の文在寅大統領は本日晝食を共にし、3カ國の首脳會談を開く。米日韓の首脳が一堂に會するのは、今年7月のG20ハンブルク?サミットぶり。
「三角同盟」には切れ目も
米日韓の首脳は今年7月、朝鮮半島の核問題をめぐり會談を開き、朝鮮の弾道ミサイル発射を批判する共同聲明を発表した。また3カ國は協力し朝鮮に圧力をかけ、朝鮮半島の非核化に向けた會談を再開すると表明した。2カ月以上たつが、3カ國は會談で依然として朝鮮半島問題に焦點を絞る。
米國との二國間同盟関係は、日韓両國の外交の重要な柱だ。朝鮮半島問題がエスカレートし、米日韓同盟に握手のチャンスをもたらした。2つの2國間関係はこれにより、「三角同盟」に発展した。朝鮮半島の核問題に対応する共益に駆られ、米日韓は「三角同盟」を結んだが、これには切れ目も存在する。
延辺大學北東アジア研究院院長の金強一教授はインタビューで「3カ國関係を見ると、米日はまずまず順調だ。日韓の間には歴史問題が多く殘されており、現在も領土問題が存在している。両國の國民感情には大きな食い違いがある。文大統領の半島問題に関する政策理念は、米國の政策と異なっているが、現時點では米國に歩み寄るしかない」と指摘した。
3カ國の協力、各自の狙いも
米日韓は現在、朝鮮の核問題を解決するという共通の願いがあり、協力の姿勢を示している。一致団結し朝鮮に制裁と圧力を加えるよう共に國際社會に呼びかける一方で、「三角同盟」の安定性をアピールし続けている。AFP通信の17日の報道によると、米國のヘイリー國連大使は半島問題に強硬な態度を示し、「米國に自衛もしくは同盟國の保護の需要が生じれば、朝鮮は破壊される」と述べた。この「安定的」な三角関係の裏側には、各自の狙いが秘められている。
國際関係學院國際政治學科の孟暁旭準教授は「3カ國の同盟には、各自の動機が秘められている。米國は絶対的な安全を主張している。朝鮮の核問題は米國に一定の安全の圧力を與えている。米國は同盟國の力を借り、朝鮮の長距離攻撃能力を弱める必要がある。同盟はまた、米國がアジア太平洋に介入する武器になる。日本は米國の安全保障の不確定性を懸念している。自國の経済力が十分でないことから、米國の保護を求めることが最も現実的になっているが、機に乗じ自國の防衛政策を実現させようとしている。朝鮮の核問題は韓國に最も大きな影響を及ぼす。韓國は開戦を望んでおらず、平和的解決を選んでいる」と分析した。