今年も大學入試結果の発表の季節がやって來た。中國の大學と同様、アメリカのサンフランシスコ大學の中國事務局の職員も、鳴り物入りで新入生を募集している。事務局の朱さんは、「現在100名以上の中國の學生から受験申請を受け取りました。中國の大學入試試験で第2ランク以上になった學生は、北京で7月に行われる面接に參加できます」と説明する。二段階の選考を通れば、秋にはサンフランシスコ大學で勉強することができる。
IELTSやTOEFL不要、大學入試試験だけで海外大學受験が一部可能
サンフランシスコ大學は今回初めて、中國の學生に対して大學入試と面接の2つの試験で學生を募集した。IELTSやTOEFL、SATを受験する必要はないし、申請資料を送る必要もない。ただ入學申請するだけでいいのだ。
これを聞いた多くの人は「またインチキ大學だろう」と疑うことだろう。それも當然のことだ。実際、世界経済は悪く、教育費も事欠く狀況にあって、多くの國が留學生を學費調達の手段にしている。「ウォールストリートジャーナル」は、アメリカの國立大學は教學コストの増加や國家補助金の削減、學費値上げに対する學生の抵抗といった問題を解決するための最も良い方法として、外國人留學生を入學させていると報道している。
サンフランシスコ大學の中國募集擔當であるスタンレー?ナイアーズ副校長は、中國の大學入試試験の成績を募集の基準にすることが、中國學生の在籍者數を増やすことにはつながらないとしながら、今年の秋入學の「目標は5~10名だが、具體的な募集人數は設定していない」と述べる。
このような取り組みは、サンフランシスコ大學が初めてではない。在サンフランシスコ中國総領事館の教育參事官である楊軍氏によると、オーストラリアやカナダなどの一部大學でも、學生の受験時に中國の大學入試試験を參考にしているという。アメリカのイリノイ理工大學が、初めて中國の大學入試試験の成績を參考にして入學を許可した大學で、これを「グリーンルート」と呼ぶ。大學入試試験で第1ランク以上、英語の成績が120點以上ならば面接試験を受験することができる。