顔認証の応用シーンが増加
2018年、豊巣はスマート宅配ボックスの差出人の身分認証に顔認証技術を導入し、現在、この技術は消費者の受け取りにも応用されている。「顔認証荷物受け取り」はネット通販時代の新たな體験であり、スマートでスピーディーな新流行となりつつある。
北京市の國貿付近で働く李さんは「顔認証の達人」と言え、攜帯電話で様々な顔認証機能を利用している。李さんの職場の1階にある豊巣スマート宅配ボックスは「顔認証荷物受け取り」機能を搭載し、彼女は何度か利用し便利に感じているが、「細かい部分にも気を配れるとよい」と話した。「自分は身長170センチで女性では高い方だけど、顔認証カメラの高さに合わせる時は少し背伸びをしなければいけないため、小柄な消費者にとっては不便」と李さん。わずかな欠點は新技術の日常生活における便利さに影響せず、「顔に頼って生活する」時代は現実になりつつある。
人工知能(AI)技術の進歩により、AIのディープラーニングパターンはより細かい畫像分析結果を提供できるようになり、顔認証の応用シーンも増加している。
データの安全は技術で保証
統計によると、2018年までに豊巣スマート宅配ボックスは全國100以上の重點都市をカバーし、15萬カ所以上に設置され、北京、上海、広州、深センの市場シェアは70%に達する。菜鳥スマート宅配ボックスは全國の大中都市をカバーしている。
顔認証荷物受け取りの普及に伴い、消費者の利用回數が増加すると同時に、データのセキュリティ問題にも関心が集まっている。ある消費者は、「顔認証荷物受け取りという新鮮なものを試してみたいが、プライバシー保護の面を考慮し、顔情報を登録するのはためらってしまう」と話す。顔認証が宅配物受け取り分野で全面的に普及するにはまだ時間がかかる。
関心が集まる個人情報保護の問題について、菜鳥は、技術攻略とグレースケール最適化を通し、チームは室外環境に合った顔認証技術を開発し、身分の交差検証を行い、安全に利用できるようにしたと話した。荷物受け取りにおいて、顔認証は安全性と利便性を兼ね備えているという。
特筆すべきは、技術的要因により、現段階で一般的な顔認証の正確度は100%に達していない點である。認証ミスは確かに存在するが、技術の発展と模索に伴い、「絶対に間違いない」レベルに近づくに違いない。
業界アナリストは、顔認証技術はユーザーの顔の特徴などのデータを収集するため個人情報に関わり、データの規範的使用、漏洩リスクの回避を保障するには関連企業が技術面から著手し、事前に保障と防犯措置を行う必要があるとの見解を示した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2019年4月12日