京港地下鉄と中國移動北京公司はこのほど、京港地下鉄16號線が5月17日に全國初の5G通信全カバーの地下鉄線になったことを発表した。
京港地下鉄16號線が5G通信全カバーを実現したことで、乗客は5Gネットワークーサービスを受けることができる。京港地下鉄は管轄內のその他の路線でも5Gネットワークの建設作業を積極的に進め、4號線と大興線、14號線でも5G通信全カバーを実現し、サービスを向上させるという。
4G通信技術とやや異なる
西南交通大學情報?科技學院の方旭明教授によると、技術の面で言えば、地下鉄の5G通信は現段階の4G通信と本質的な違いはないが、やや異なり、特に技術難度が違う。主に基地局設置やケーブルのスピルオーバーなどを通して、5G通信は地下鉄が走行するトンネルや駅など、一部の地上をカバーしている。
方旭明氏は、5G通信と4G通信の主な違いは、新設の5Gシステムが受ける作業周波數帯は4Gシステムよりやや高く、5G基地局が放つ電波の伝送距離は短いため、ネットワーク計畫と建設面が異なると考える。例えば、施工時に基地局の送信出力を引き上げ、基地局を多く設置し、基地局間の間隔を縮めるなどだが、これらは地下鉄特有の問題ではなく、そのほかの場所でもこれらの問題が生じるという。
攜帯電話の電波は地下鉄の運営に影響しない
方旭明氏によると、地下鉄の環境は複雑で、トンネル內や駅の空間が狹く、金屬製の車両に遮られるなどの問題があるため、電波が入らないまたは電波狀況が悪い場所があるなど、5G通信の弱點もある。
方旭明氏は、「5Gシステムの地下鉄カバーの初期、システムがまだ完備されていない可能性がある。周波數帯が高いため、電波が弱い、貫通する、遮斷されるなどの狀況は4Gより深刻で、整備とテストを行うことで問題を解決できる」と話した。
また、「地下鉄の運行に使用する各移動通信システムは5Gシステムと同じまたは隣接する周波數帯ではないため、電波を妨害することはない。交差しない2本の道路を走る自動車が衝突しないのと同じ」だと述べた。
さらに方旭明氏は、5Gシステムそのものが完備されてため、弱い妨害電波が生じることもあるが、列車通信システムの先進的な対妨信能力はこれらの妨害を遮ることができるため、乗客は全く心配する必要はないと付け加えた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2019年7月1日