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2007年、全面的に暖かさを取り戻した中日関係

人民網日本語版  |  2007-12-28

2007年、全面的に暖かさを取り戻した中日関係。

タグ:中日関係 福田

発信時間:2007-12-28 09:54:41 | チャイナネット | 編集者にメールを送る

1年前、つまり2007年の到來を間近に控えていた頃、人々は中日関係の改善が続くことに期待すると同時に、心中深くに多少の懸念も抱いていた。この1年は両國の國交正常化35周年と同時に、日本の「七七事変(盧溝橋事件)」発動70周年という特別な年にもあたり、中日関係はチャンスと試練に満ちていたのだ。雙方が抱える共通の課題は、どのようにして國交正常化の記念と歴史の教訓の総括を有機的に結びつけ、「歴史を鑑として未來に向かう」精神を將來の両國関係の中で真に體現させるかということだった。(文:高洪?中國社會科學院日本所研究員)

2007年の終わりを迎え、中日関係の発展を気遣う人々は比較的満足のいく答案を手にしている。なぜなら中日関係はすでに全面的に暖かさを取り戻し、両國の政府と國民は困難を克服して互恵協力の新たな出発點に立っているからだ。

今年4月、溫家寶総理は招待を受けて訪日、「氷を融かす旅」を実現し、中日ハイレベル相互訪問の正常な再開を示した。その後も胡錦濤國家主席と溫家寶総理は國際會議の場で安倍前首相や後任の福田首相との會談を重ね、2國間?多國間問題をめぐる対話は一層深まり、新たな戦略協力の枠組と內容の初歩的な構築を促した。

政治関係の改善に伴い、「歴史問題」のため長年先延ばしされてきた軍事?防衛事務交流も速やかに実行に移された。夏と秋の間に曹剛川國防部長が日本を公式訪問し、中國海軍の艦艇による初の訪日を実現させた。両國間の安全保障対話と軍事交流は実質的な進展を得た。これらの交流は今年の中日関係の改善に新たな動力と活力を注ぎ、年末の第1回中日ハイレベル経済対話はなおさらに両國関係の発展における一里塚となった。このほか、今年は「中日文化スポーツ交流年」であり、スポーツ?文化のこうした「心の交流」を通じて、両國國民間の友好感情が深められた。


それでは、2007年の中日関係は見渡す限り美しい情景だったのだろうか。筆者は國家関係の改善を十分に肯定すると同時に、なお殘る問題にも目を向けなければならないと考える。1つには、日本の政治指導者による靖國神社の參拝という、中日関係を悪化させ得る要因が決して根本的な解決を得ていない。もう1つには、社會體制?イデオロギー?文化価値の差異、および経済発展段階の相違が、國際問題の処理における両國の認識の相違を決定づけている。短期間に転変する國際?地域情勢を前に、雙方は時代に合わせて進み、ウィンウィンを求める心構えを持ち、両國の利益の交叉點の模索?拡大に努めなければならない。東中國海問題を例に取ると、東中國海の石油?天然ガス資源の「共同開発」はすでに両國の共通認識となっており、エネルギー協力の積極的な展開は、協議による問題の解決に望ましい政治的雰囲気を醸成するだろう。同様に、中日が他の重大な経済協力プロジェクトを共同で始動できるか否かも、新しいタイプの協力関係を試す重要な試金石となる。

福田康夫首相とその政府は、歴史問題における過去の日本の指導者の誤ったやり方を変えた。この転換は、中國側が長年提唱に努めてきた友好協力を現実のものとした。2007年の終わりを前に、福田首相は年內の訪中を最終決斷した。日本からはさらに、福田首相が中國首脳の會談で「黃砂と揚子江の水質問題の解決」を話し合うとの情報も聞かれる。中日が長江の水質問題を共同で解決することは、確かに両國関係発展の良策といえよう。かつて人々は「揚子江心の水、蒙山頂上の茶(水は揚子江の水、茶は蒙山茶が良い)」の喩えで、優れた品や傑出した事物を表現した。歴史上、茶と茶の文化は中國から日本に伝わり、今日の獨特な日本式茶道文化の形成を導いた。今後、日本の環境保護技術を利用して長江の水質を改善することができれば、これもまた現代の中日関係と互恵協力の美談となるだろう。

「人民網日本語版」2007年12月27日

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