論評はさらに、中國メディアは中國海軍の東中國海と南中國海における動向について前向きな説明をしており、中國は確固とした自信を持って近代化された海軍を通じて上述した海域における伝統的権益を守ると共に、領海に対する主権上の要求を守る用意ができた、と推測していると論じている。中國が東アジアにおいてより責任ある姿勢を取るに伴い、中國海軍艦艇の國際海域における軍事演習はより頻繁になるだろう。西太平洋地域に、仮に米國がかなりの戦略的防衛力をシフトするとすれば、中國海軍力の強化が必要となり、そうなれば自然、中國海軍の転化は50年余り続いてきた東アジアと西太平洋地域の戦略的枠組みに変化をもたらすことになる。
しかも変化は「前向き」であっても、中國は中太平洋において米國に挑む意図はまったく抱いておらず、近海においても日本と軍事衝突を起こす意図はないものの、自らの核心的益を守るためには代価を惜しまない。西太平洋地域は世界の平和と安定にとって極めて重要であり、それにはすべての主要國の參與が必要であり、將來の西太平洋にはいかなる獨占者もいなくなり、米國や日本及びその他の多くの世界の強國は「侵略的」に海事能力を拡張するだろうが、中國の行動を考慮すれば、彼らはその視點を見直す必要がある――世界範囲においていわゆる「勢力範囲」を獨自に享受する統治?時代はすでに終結したのだと。
臺頭する中國海軍の目標は近海の防衛、貿易ルートと全世界の中國公民の保護であり、當今の中國が第2次世界大戦後に米國が打ち出した海上戦略體系に依存して自らの地球的規模の利益を守るとはまったく想像できず、絶えず増強する中國海軍は中國の平和の臺頭のシンボルであり、多くの國はすでに臺頭する中國が世界の脅威でないことを認めており、仮に真にこのように考えているなら、強大になった中國海軍を理解できるはずだ。中國海軍は引き続き確固として中國の権益と要求を堅持していく、それは高らかなかつはっきりしたシグナルである。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2010年5月13日