ゲーツ米國防長官の訪中時に、中國が次世代ステルス戦闘機「J-20」の試験飛行を行ったのは米國に対する挑発だとの見方が出ていたが、中國人民解放軍の陳炳徳総參謀長は18日、ワシントンでこれを否定した。
マレン統合參謀本部議長との共同記者會見で、陳総參謀長は米國人記者の質問に、「ゲーツ長官の訪中時に新型航空機J-20の試験飛行を行ったことを認めたが、ゲーツ長官自身、試験飛行は正常なもので、彼に対するものではないと認識している」と答えた。
「米國は數多くの新型兵器を製造しているが、それは誰に対するものなのか?」、「中國が新型兵器がなぜ米國への示威行為や米國に挑むものとなるのか?まさか、あなた方には(武器製造が)許されて、中國には許されないとでもいうのか?」と陳総參謀長は逆に反問した。
続けて、陳総參謀長は「米國は中國に対してハイテク技術の封鎖措置をとっているし、歐米も中國への武器輸出を禁止している。喜ばしいことに、こうしたことが卻って中國人の闘志に火をつけ、自らを守る新型兵器?裝備の開発につながった。レベルはまだ米國や歐州に劣るが、自國に必要な武器?裝備を自らが開発したことは、人の気持ちを奮起させる」と語った。
「中國経済は確かに長足の進歩を遂げ、今や世界第二の経済大國となったが、それも13億人という人口で割ると、(1人當たりの平均GDPは)100位以下になる。中國の経済建設は13億人の生活問題を解決し、人々の暮らしをより豊かにするのが目的で、武器?裝備を調達し、米國に挑むためではない」。「米國人の生活水準は中國人の12倍以上高い。米國に挑むためにお金を武器?裝備に使うことは、中國の一般庶民が同意しない」。「世界最大の超大國である米國に、中國が挑むのはそんなに簡単なことではない。中國にはそんな文化はないし、そんな能力もない」と陳総參謀長は強調した。
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2011年5月19日