経済學者のコリン?リード氏は、08年の経済危機は一つの國が世界経済を引っ張っていく時代が終わったことを説明していると指摘する。新しい世界金融の秩序は協力と協調の秩序であり、中國はすでにその中で重要な役を演じている。中國を代表とする新興國のまとまった発展は21世紀最大の変化で、BRICs4カ國のうち3カ國は東アジアの國で、米國は新興大國にいかに公平に対応するのだろうか?
東アジアへの回帰は米國が再び覇権を握るということではない。英國の國際政治學者、バリー?ブザン氏は、「超大國のない世界を迎える」とし、「米國が東アジア地域に深く介入することはない。米國は朝鮮戦爭とベトナム戦爭の教訓から舞臺裏にいることを望むだろう。米國のアジア回帰の目的は、東アジアに覇者が出現するのを阻止することで、中國も東アジアに覇者が出現するのを見たくはない。この點で両國の目標は共通している。中國からすれば、積極的に周辺問題にかかわり、議題を提出して議事日程を設定し、ルールをつくることこそ根本的な道となる」と指摘する。(吉林大學國際関係研究所特約研究員 孫興傑氏)
?中國網日本語版(チャイナネット)? 2012年3月4日