米國は昨年オーストラリア北部のダーウィンに海兵隊を配置すると発表したが、今回また米軍はインド洋のオーストラリア領ココス諸島に目をつけた。米ワシントン?ポスト紙によれば、南中國海を監視するため、米軍はココス諸島への無人機配備を検討しているという。
27日付の同紙によると、米國とオーストラリアの政府関係者は、両國はココス諸島への無人機配備や米海軍のオーストラリア港灣の出入りに便宜を提供するなど互いの軍事関係をさらに拡大する方向で検討している。
米國は現在、インド南端から約1600キロ離れた英領ディエゴガルシア島を租借し、海軍と空軍の合同基地を建設。ただ租借期間は2016年までで、米側が租借を継続できるかは定かではない。そのため米政府はディエゴガルシア島東部のココス諸島に視線を移そうとしている。
ココス諸島はオーストラリアとスリランカの間のインド洋海域に位置する、オーストラリアの海外領土で、2つの大きな環狀の珊瑚島からなる。ただ米豪の政府関係者はいずれも、同島は南中國海の監視ができるため、米軍偵察機と無人機「グローバルホーク」を配備するのに理想的な場所だとの認識を示す。