■寒さはこの夜と共に去り、 春は夜明けと共にやって來る
年初のオランド仏大統(tǒng)領(lǐng)の訪中に始まり、歐州首脳が中國でトップセールスを行うことは珍しくなくなっている。だがキャメロン首相の今回の訪中はより困難な任務(wù)を負(fù)ったものだった。昨年5月のダライ(ダライ?ラマ14世)との面會以降冷え込んだ中英関係の立て直しだ。中國の劉暁明駐英大使は「寒隨一夜去、春逐五更來」(寒さはこの夜と共に去り、 春は夜明けと共にやって來る)との古詩を引用して中英関係が正常な軌道に乗ることを形容した。
「過去1年余りの中英関係の冷え込みは、昨年キャメロン首相が中國側(cè)の反対を顧みずダライ?ラマと面會したことが大きい」と中國人民大學(xué)國際関係學(xué)部副學(xué)部長の金燦栄教授は指摘。「この問題によって両國のハイレベル交流は1年半近く中斷された。問題を引き起こしたのは向こう側(cè)であり、今回の訪問は『問題を引き起こした者が問題を解決すべき』にのっとったものと言える」と述べた。
イタル?タス通信は2日「キャメロン首相は中共第18期三中全會閉幕後初めて中國首脳と會談した西側(cè)首脳だ」と指摘。「今回の訪問は本來1年前に行われるはずだったが、キャメロン首相が昨年5月にダライ?ラマと面會したため、先送りされた」と報(bào)じた。ドイツ紙フランクフルター?アルゲマイネ?ツァイトゥングは「ダライ?ラマはすでに昨日のこと」として、英國が魅力攻勢をかけ始めたと報(bào)じた。
英國は対中外交の波風(fēng)を経験した結(jié)果、以前のような圧力をかける方法では効果がなく、経済?貿(mào)易上の利益も大きく損なわれることに気づいたため、人権やチベットの問題をうやむやにし始めたのかもしれない。事情がどうあれ、キャメロン首相の訪中は中英両國にとってプラスであり、少なくとも両國関係が曲折を経た後に徐々に正常な軌道に乗り、両國の全方位的協(xié)力に新たな余地ができたことを物語っている。英國政府が中國で望みをかなえられるかどうかだが、今回の訪中はスタートに過ぎず、今後も前向きの姿勢で努力する必要がある。(編集NA)
「人民網(wǎng)日本語版」2013年12月6日