どのような「安全保障観」を樹立し、今の世界の変化に対応するかに注目が集まっている。90年代、中國は各國が相互信頼?互恵?平等?協力を中核とする新たな安全保障観を確立するよう提唱した。情勢の変化にともない、各國にアジアの新たな安全保障観の樹立を呼びかけ、共同の安全保障、総合的な安全保障、協力的な安全保障、持続可能な安全保障を提唱し、中國の安全保障理念の一層の深化を體現した。
中國はアジアの新たな安全保障観の提唱者であるだけでなく、実踐者でもある。60年前に中國とアジアの國が提起した平和共存の五原則は既に國際関係の重要な準則となっている。新たな情勢を前に、中國の新たな理念や取り組みはアジアや世界の幅広い稱賛を得ている。
――友好的協議を通じて領土や海洋権益をめぐる爭いの平和的解決に努め、「南海行動準則」の策定を積極的かつ安定的に進め、30億元を出資して中國―東南アジア諸國連合(ASEAN)海上協力基金を設立するなど中國は國家主権、安全保障、発展の利益を確固として維持し、平和的発展の道を歩み、地域の平和と安定を守る。
――朝鮮半島の非核化を推し進め、アフガニスタンの平和再建に積極的に參加し、パレスチナ?イスラエル問題の解決に関する4つの主張を打ち出すなど中國は地域問題の平和的解決に盡力する。
――上海協力機構、ASEAN地域フォーラム、シャングリラ対話、CICAなど中國はさまざまな形を通じて地域の多國間安全保障協力メカニズムの構築に積極的に參加、推進している。
中國はCICAの創始加盟國としてこれまでCICAの歩みの積極的な參加者であり建設者であった。中國がCICAのバトンを引き継いだことに各側は期待している。
潘基文(パン ?ギムン)國連事務総長は、中國がCICAの統率において「リーダーシップと先見性」を発揮してもらいたいとの考えを示した。パキスタンのフセイン大統領は「中國が議長國を擔當する期間、CICAの地位と影響力が高まり、地域の安定と協力が強化されると確信する」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2014年5月19日