注目點その四 エアロゾルも主な感染ルートか
エアロゾルもウイルスの主な感染ルートとする情報が最近発表された。中國疾病予防管理センター疫學首席専門家の呉尊友氏は、「理論的にはエアロゾルによる感染の可能性があるが、現段階では証明されていない。仮にそれがあったとしても、感染癥の流行を引き起こすほどではなく、主な感染ルートではない」と述べた。
エアロゾルとは空気中を漂うすべての固體?液體粒子を指す。エアロゾルによる感染とは、飛沫が空気中に混ざりエアロゾルを形成し、遠くまで漂い遠距離の感染を引き起こすことを指す。國家衛生健康委員會の第5版診療指南は、エアロゾル感染についてはまだ明らかになっていないと指摘した。
李氏は、「臨床上の気管挿管などの専門的な醫療操作及び特殊條件下でのみ、エアロゾル感染が発生しうる。臨床醫は醫療用防護マスクやゴーグルを著用するなど、空気の隔離措置に注意すべきだ。しかし一般人はこれについて過度に懸念する必要はない」と述べた。
「新型コロナウイルス肺炎は現在、主に飛沫及び接觸により感染する疾病だ。通常の臨床看護、一般的な勤務?生活條件下であれば、正確なマスク著用により飛沫感染を防ぎ、人の多い場所を避け、公共交通機関を利用する際にマスクを著用しこまめに手を洗えば、十分に感染を防ぐことができる」
呉氏は「飛沫感染の距離は短距離で、空気中を長期的に漂うことはない。密閉された空間內でなければ、換気により空気中のウイルス濃度を下げられる。市民は一定時間の換気を行い、感染リスクを下げるべきだ」と述べた。
「中國網日本語版(チャイナネット)」 2020年2月11日