香港と澳門の祖國復帰
祖國統一の大業を完成することは、中華民族の根本的利益に関わり、全ての中國人共通の願いでもある。第11期三中全會後、鄧小平を核心とする黨中央の指導グループは、「一國二制度」構想を打ち出し、平和的手段によって祖國統一を実現する新たな道を切り開いた。「一國二制度」方針の指導と後押しの下、香港と澳門(マカオ)はそれぞれ97年と99年に祖國に復帰し、海峽両岸(大陸部と臺灣地區)の人の往來と経済?文化交流も一層強化されるようになった。
祖國に復帰した後、香港とマカオの人々は真の主人公となり、歴史上のいかなる時よりも幅広い民主的権利と自由を享受できるようになった。アジア金融危機やSARS(重癥急性呼吸器癥候群)など大きな試練にさらされた際、國は香港とマカオの力強い後ろ盾であった。事実が証明しているように、「一國二制度」は、香港とマカオの長期的な繁栄と安定を守るための最良の制度設計であり、祖國は香港とマカオが困難に対応し、試練を乗り切るための最大のよりどころであるだけでなく、香港とマカオに多くの発展のチャンスももたらしている。
「一國二制度」の実行には踏襲できる前例がなく、進む道には試練が避けられない。しかし、新たな狀況や課題、試練にうまく対応し、それを乗り越えていく中で、まさに「一國二制度」の力強い生命力と強じんさが十分に體現される。
中國政府は1997年7月1日、香港に対する主権行使を回復した。香港復帰は中華民族の150年余りの恥をすすぎ、國の完全な統一に向けた重要な一歩であった(新華社)
五輪と萬博で開放的姿勢を
08年8月、北京オリンピックが開催された。中國は世界に素晴らしいスポーツの祭典を見せ、オリンピックの歴史に輝かしい1ページを記した。10年5月には、上海國際博覧會(上海萬博)が開幕した。半年間にわたる會期中、延べ7300萬人以上が來場し、1日の最多入場者數が延べ103萬人を超えた。同記録は今でも保持されている。
北京オリンピックの開會式で2008人が缶(太鼓に似た古代の楽器)を打つシーンから、世界中の優れた製品が集まる上海萬博の大規模な展示ブースまで、中國は世界規模の大會で自信に満ちた開放的姿勢を見せ、世界に深い印象を與えた。これは中國の強い國力を示したと同時に、社會の活力も示した。ある外國メディアの記者は、中國の人々は楽しく生活し、誇りを持って世界に向き合っていると話した。
北京オリンピックと上海萬博は、改革開放と社會主義現代化建設の成果の縮図だ。これらは中國の特色ある社會主義の道を歩む中で起こした発展の奇跡を示しただけでなく、多くの発展途上國にも參考となる貴重な経験を提供した。この道は、まさに中國共産黨が中國の人々を率いて一歩一歩切り開いたものだ。(段非平=文)
人民中國インターネット版 2021年7月12日