■映畫とライブはエンタメの基本
周 映畫はやはりエンタメの基本ですね。私が住む「日本で住みたい街ランキング上位」の吉祥寺にもレストランの集積はかなりあるが、映畫館はでかいのはひとつだけ。
白井 日本の最大の娯楽は映畫でした。1958年にスクリーン數(shù)が7,067枚、観客數(shù)でのべ11億3,000萬人という時代がありました。私が子供の頃は家の近くに映畫館が三つも四つもあった。
世界最大の映畫市場はアメリカだ、と長く言われていましたが、いまは圧倒的に中國です。中國のスクリーン數(shù)が2年前にアメリカを抜いて、コロナ禍の中でなお伸びている。いまや観客數(shù)はアメリカの2.5倍です。中國では2020年1月24日から7月19日までほぼ半年にわたって映畫館が閉鎖されていたにもかかわらずです。2020年の全世界映畫興行収入でダントツが中國映畫でした。
周 逸早くコロナの蔓延を制圧したことで、中國映畫市場は回復し、多くの中國映畫が世界の興行収入ランキングの上位にランクインした。2020年映畫の世界興行ランキングで中國映畫「八佰(The Eight Hundred)」が首位を獲得した。また、同ランキングのトップ10には、第4位にチャン?イーモウ監(jiān)督の新作「我和我的家郷(My People, My Homeland)」、第8位に中國アニメ映畫「姜子牙(Legend of Deification)」、第9位にヒューマンドラマ「送你一朶小紅花(A Little Red Flower)」の中國4作品がランクインした。また、歴史大作「金剛川(JingangChuan)」も第14位と好成績を収めた。
白井 日本の映畫作品としては「鬼滅の刃」が全世界で570億円だったそうです。同ランキングの第5位を獲得した。
周 エンタメのもう一つの基本にライブが挙げられます。吉祥寺には音楽のライブハウスはあっても余り目立たない。音楽家も漫畫家もエンタメ関係者もたくさん住んではいますが。
白井 東京から新宿を通って吉祥寺までの中央線沿いに文化人が集積している。
周 世界的に人気の文化施設は吉祥寺周辺ではジブリ美術(shù)館が有名ですが、そうした施設が吉祥寺にあと10カ所集積してもよいくらいです。