最近西側メディアには、中國はすでに米國を抜いて中東産原油の最大の輸入國になったのだから、政策を調整し、中東地域で責任を擔い、役割を発揮すべきだとの論調がある。こうした論調の背後にどのような意図があるのかはさておき、その立論の基礎からして問題がある。(文:伍亜飛?國際問題専門家。人民日報海外版コラム「望海樓」掲載)
実際には、中國は改革開放以降、國連安保理常任理事國として、責任ある大國として、中東問題で存在感を示し続けてきた。中東の平和、安全、発展、繁栄の発展に発揮してきた中國の建設的役割は誰の目にも明らかだ。
第1に、中國は中東の平和と安全の維持に盡力し続けている。地域の焦點となる問題の政治的解決の推進において、中國は提唱者であり、それ以上に実踐者である。中國は2002年に中東問題特使を設け、10數年にわたり地域の國々の間を頻繁に往復して調停を行ってきた。今年5月にはパレスチナとイスラエルの指導者を同時期に中國に招待。習近平國家主席が「4つの主張」を打ち出し、パレスチナとイスラエルの対話再開を促すために踏み込んだ取り組みを行った。シリア問題においては、中國は政治的解決を後押しし、外國の軍事介入に反対する揺るぎないパワーだ。習主席は今年のG20會議期間、シリア問題に重點的に取り組み、外國の軍事介入に明確に反対した。中國は「6カ國」とイランとの対話にも積極的に參畫したほか、アフリカ連合(AU)など各方面と共に南北スーダン紛爭の調停も行った。