日本の防衛省は、ジブチの軍事基地を拡張する――ロイター通信は13日、日本が來年度、アフリカ東部ジブチから土地を追加借用し、軍事基地を拡張すると報じた。ロイター通信のこの記事は、「3人の日本政府関係者」に基いている。日本が追加借用を検討している土地の面積は現在の基地の面積を下回り、毎年100萬ドルの支出増を見込んでいる。消息筋によると、日本は拡張後の基地にC-130「ハーキュリーズ」輸送機、「ブッシュマスター」裝甲車を配備し、兵員を増やす計畫を立てているが、現時點ではどの程度の兵力増になるかは未定。
防衛省の報道官は「既存拠點の東側隣接地を取得する方向で、ジブチ政府と交渉をしている」と述べた。
ロイター通信によると、ジブチは紅海の入口にある戦略的要衝で、米國とフランスも現地に軍事基地を設立している。自衛隊の兵士180人が2011年よりジブチに駐留している。日本の基地の敷地面積は12ヘクタールで、米國の永久基地?レモニエ基地が隣接している。自衛隊の偵察機はこの基地から出発し、アデン灣などの海域の海賊撲滅任務に參與した。
稲田朋美防衛相は8月にジブチを視察した際、政府は現地基地の「機能」を拡大することを検討中だとしたが、拡張については觸れなかった。南スーダンの首都ジュバで今年7月、暴力?衝突事件が続発した期間中、日本はC-130(計3機)をジブチに派遣し、邦人退避支援を行った。自衛隊がこのような任務を遂行するのは2回目で、自衛隊の海外での任務遂行能力が強化されていることを示した。安倍晉三首相は自衛隊に、地域と世界事業でより重要な役割を演じさせようとしている。
13日に中國外交部が開いた定例記者會見において、日本が中國のジブチでの存在に対応するため軍事基地を拡張すると表明したがと質問された際に、中國側はどのように回答しただろうか?中國外交部の耿爽報道官は「関連する報道に留意している。歴史的な原因により、日本の軍事?安全面の政策と動向は常に、アジアの隣國や國際社會から注視されている。我々は日本が歴史から教訓を汲み取り、時代の流れに順応し、平和的発展の道を心から歩むことを願う」と述べた。耿報道官は、日本政府が12日、中國の東中國海における油田開発に抗議した件について「中國側の油田関連活動は係爭の存在しない中國の管轄海域內で行われており、完全に中國側の主権?権利および管轄権の範囲內のことだ」と表明した。
中國社會科學院日本研究所の學者である盧昊氏は「安倍政権の國防理念?計畫、安保法の可決により、日本の野望を実現する理念と法的基礎が整った。日本は現在、実踐のチャンスを模索している。地政學的戦略の構想において、日本はアフリカへの重視を強めており、中國に対して明らかなゼロサム的な競爭の発想を抱いている。これにより日本は対アフリカ外交を積極的に展開し、経済?貿易協力を安全?政治分野に広げ、アフリカの戦略的支柱國に対する戦略資本の投入を拡大している。しかし中國がアフリカ諸國と発展させている経済相互依存および政治的相互信頼関係により、日本が力を一つにし中國の影響力に対抗しようとしても、それは容易なことではない」と指摘した。
「中國網日本語版(チャイナネット)」2016年10月14日